これを見ているあなたは、革小物や革帽子や革財布などに興味があると思います。

革製品の「革」にも種類がありますが、「ヌメ革」というものがあるのをご存知でしょうか?

「ヌメ革」ってなんですか?

ヌメ革というのは、タンニンなめしを施しただけで、色付けはしていないナチュラルカラーの革のことをいいます。

使えば使うほど革そのもののが持っている風合いや味わいがでる経年変化が楽しめるので人気のある革です。

じゃあ「タンニンなめし」ってなに?ってなりますよね。

ではまず、「なめし」についてわかりやすくご説明しますね。

「鞣し(なめし)」ってなんですか?

「革」というものは、はじめは「皮」なんですよ。

その「皮」がさまざまな製造工程や加工を経て「革」になり、商品になってあなたの手元に届くわけです。

その過程で革の特徴や品質を大きく左右するのが「なめし」という工程です。

「鞣」という漢字をよく見ると、革を柔らかくと書いてありますよね。

先ほども書きましたが、革のもとは牛や豚や馬など動物の「皮」です。

皮には動物の毛や汚れがついていますが、それらを取り除いて柔らかくする技術が「なめし」というものです。

その「なめし」の技術の中でも大きく分けて「タンニンなめし」と「クロムなめし」というものがあります。

タンニンなめしってなんですか?

植物の渋に含まれるタンニンという成分でなめした革のことです。

渋というのは渋柿が代表的ですが、タンニンには皮の組織や血管を縮める収斂(しゅうれん)性があり防腐・防水性もあるので、革を丈夫で長持ちするようにしてくれるのです。

タンニンなめしの工程は20ほどありできあがるまで約2カ月ほど時間がかかります。

とても手間がかかるのでので「タンニンなめし」を自社で全行程で行っている工場は日本で数社しか残っていないほど。

この「タンニンなめし」のみでなめされ、その他の加工を行わない革のことを「ヌメ革」というのです。

クロムなめしってなんですか?

タンニンなめしは植物の渋を使う方法に対して、クロムなめしというのは塩基性硫酸クロムと呼ばれる化学薬品を使います。

メリットは早く安く大量に革をなめすことができるので、市場に流通している大半がクロムなめしの革になっています。

色はまず青みがかったグレーになり、そのあと赤や黄色や青など染色されオイルアップなどの加工が行われます。

クロムなめしの革は軽く経年変化があまりないので、防水性、耐熱性、耐傷性に優れ、メンテナンスをしなくても耐久性に優れているなどの特徴があります。

タンニンなめしとクロムなめしはどちらがいいの?

タンニンなめしの革の特徴は何といっても経年変色です。

使っているうちに色がいい感じになってくるので自分だけの色合いで愛着がでてきます。

その分、ヌメ革を使った製品は価格が高いですが、いいものを持ちたいという人にはおすすめです。

クロムなめしの革は価格が安く機能性・耐久性もあります。

傷や色むらがないキレイな革なのでそういうのが良いという人にはおすすめですが、最近は経年変化や天然革の傷やムラといったものも「味がある」という価値観を持つ人が増えてきてヌメ革の需要が多くなってきているようです。

今回はヌメ革と2つのなめし方法についてお伝えしましたが、あなたの革製品がさらに愛おしくなったことを願っています。